感じやすい

大きな音、光、香りにとても敏感。

まくしたてる声、人混みが苦手。

誰かの何気ない一言が気になって仕方がない。

言葉の裏の意味を考えて疲れてしまう。

そんな繊細で感じやすいあなたへ。

今回も東洋医学の視点から考えてみようと思います。

よろしければお付き合いください。

東洋医学は、簡単にいうと、

夏には夏の暮らしを、

冬には冬の暮らしをしましょう、という医学です。

人生においても

人生の秋を生きている人が、人生の春の真似事をしていると

調子が狂ってしまうのは当然、と考えます。

これが陰陽五行の基本の考え方ですが、

これを少し発展させていくと、

どんなことにも過敏になってしまう“感じやすい”、という人は、

効率や合理性だけを求めるがちゃがちゃとした

激しい競争の中で生きるのが苦手で当然。

陰陽のミスマッチが起きているからです。

安定を求めて下へ下へと根っこを伸ばす陰の世界にいる人が、

成長を求めて上へ上へと枝葉を伸ばす陽の世界で生きるのが

息苦しく感じるのは、むしろ自然なことなのです。

そのため、

繊細で感じやすいあなたは、

自身が生きやすくて、呼吸がしやすくて

本来の自分でいられる安心、充実の世界、

効率や数字だけでジャッジされない

心あたたかな世界で生きていくことが望ましい。

そのような世界で、あなたは実はとても強い。

“感じやすい”が大きな武器になるからです。

もし、今そういう状況にないのであれば、

自身でそこへにじり寄ろうとする姿勢がやはり大切です。

それは口でいうほど簡単なことではありませんが、

わざわざ自分から苦手なところへ足を向けることもないのです。

陽から陰へ、

または陰から陽へと世界が変貌するとどうなるのか。

良いことだったことが悪いことへ

かしこいことが愚かなことへ

美しいものが醜いものへ

必要だったものが要らないものへ

強かったものが弱いものへ

価値観がまるっと真逆になります。

だから、感じやすいあなたは今すぐ形だけ無理に

強くなろうとしなくていい。

弱いままでいい。

繊細のままでいいのです。

あなたの心と体は

実はとてつもない偉大な力を秘めています。

相手の弱い心、痛みをまるで自分のことのように

理解してあげられるかけがえのない力です。

今はどうかその繊細さをただただ

研ぎ澄ませていって下さい。

そして、タイミングを見計らってください。

必ずチャンスが訪れます。

大切なのは依存ではなく自立。

今日から少しずつ少しずつ。

自分で自分を羽ばたかせるために。

本来のあなたが生きやすい暮らしを得るために。